仕事における雑談の必要性

前職は材料メーカーで技術屋(研究職)をやっていた。基本、仕事は一人で進めるものだったが、たまたま目の前にいるだれかに「ここがうまくいかないんだよね」というようなところからワイガヤが始まって、解決の糸口が見つかったことがいくらでもあった。会議とかホウ・レン・ソウとか、そんなかしこまったものじゃなくて、偶発的で気楽に話せる環境が重要だと思われる。


学生時代の研究室がスペース的にゆとりがあるところだったので、お茶会室というのがあって、朝10時と昼3時にメンバー(教員、学生)が集まってコーヒーを飲みながら雑談していた。この環境も研究を進める上では非常によかったことを記憶している。ゼミなどのかしこまった場所よりも、雑談の中からヒントがみつかることが多かった。
(これ、学生時代は知らなかったけど、ヨーロッパのカフェのようなイメージが近いと思う)


働き方改革の一環で在宅勤務なども導入されつつあるし、基本、在宅でできることは在宅で問題ないとは思うが、例えば研究のようなクリエイティヴィティが要求される職種では、まだひとが集まることには意味があるような気がしている。ツールの進歩でこれも乗り越えられるかもしれないが。

(2018/10/17記)

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