「我が名はネロ」/俺フェスやら俺リンピックのくだりが最高に面白い

Kindle Unlimitedで読んだ。
理系で、高校では世界史選択ではなかったので、世界史に疎いが、暴君ネロという言葉だけは知っていた。

エピソードで面白いのが、ギリシャ古代オリンピックに対抗してネロ祭なる競技会を開催したり、劇場を作ってリサイタルを開いたりするくだり。

普通、王様ってのは、やらせるだけやらせて、特等席で見物するものだと思うけど、ネロが面白いのは、全部自分が主役でやってしまうところ。

俺フェスであり俺リンピック。で、忖度によって、すべて優勝したり拍手喝采だったりする。
つきあわされる周りは落語の「寝床」じゃないけど、えらい迷惑だったろうが、戦争やるのに比べると平和でいい。

(2020/07/30記)

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