将棋漫画「月下の棋士」にも通じる、でてくるやつ全員キ◯ガイ。
主人公は、フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズになるが、彼が比較的まとも(それでも7年間、屋根裏部屋にこもって証明に取り組むとか、かなりあっち側のお方です)というところも、月下の棋士でも一番まともなのは、主人公の将介ということにも一致する。
数学の中身については、難しすぎてついていけないが、397ページの大作であるにもかかわらず、登場人物が面白すぎて一気に読み切ってしまった。
多くのキ◯ガイの中でも、とりわけガロアがキング・オブ・キ◯ガイだった。
20歳で決闘(!)の末、死ぬんだけど、その前の晩に、数学上の偉大な業績を書き留めて、決闘に出向くとか、「三流脚本家のドラマか」と突っ込みたくなるぐらいのぶっ飛びぐあい。
事実は小説よりも奇なり。
(2023/04/30記)