期待値と標準偏差で考えるコロナリスクと自殺リスク

株のリターンを考えるときによくでてくる考え方。
期待値は予測でもっとも可能性が高い値(平均値)、標準偏差はそのばらつき具合。

コロナによる死者はこのままうまくコントロールできれば年間で1000人まではいかないと思われるが、ノーガードでいくと、可能性としては、集団免疫70%、致死率1%として
130000000×0.7×0.01=910000
91万人の死者がでるということが、排除はできない。(医療崩壊が起こればもっと多くなるかもしれない)

一方、不況を原因とする自殺の増加分で考えられるのは、これまでの実績からみると、年間1万人ぐらい。未曾有の不況になったとしても自殺の増加分は数万人の単位ではあろう。

コロナリスクは期待値は小さいが標準偏差が大きい。(破局的な可能性を無視できない)
自殺リスクは期待値は大きいが標準偏差が小さい。

命の価値だけで考えると、政治としては、コロナによる破局的な可能性が低いとしても無視しえないので、対策をとる必要があるということだろう。

(2020/04/09記)

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