音楽に限らず、芸術一般に言えると思うが、飽き足らなくなって複雑な方向へ抽象的な方向へ向かうと思うけど、紅白を見る限り大衆的な音楽は10年前も20年前も抽象性という意味ではほとんど変わっていないように感じる。
どうしてだろうか。
ひとつは、作り手も聴き手も代替わりしてしまうため、前代のやり方をトレースしてもなんら問題ないというのが一点。
例えるなら、ゴレンジャーをオリジナルとする戦隊ものはかれこれ40年以上続いていると思うが、これなどは、はっきりと、受け側が代替わりするので、同じようなものを続けていっても問題がない。
それから音響としての音楽に関心がある層は非常に限られているということ。音楽に求めるものが歌詞でありファッションであり仲間と一緒に楽しむことだったりする。
そんなわけで、十年一日がごとく再生産されていく。
(2019/01/01記)