日本では「なにもしなくても実効再生産数<1」説

詳しくは

https://abofan.blog.ss-blog.jp/archive/20200502

知事の呼びかけ、芸能人の死亡、緊急事態宣言、等を契機に国民の行動変容(自粛)があって実効再生産数が減少したというストーリーは理解されやすいし、ぼくも素直にそう考えていたが、どうもそうでもないらしい。

上記リンクのブログの計算は非常に説得力がある。

【仮定】
①R=0.8→集団免疫あり
②感染源は、3月に欧州で感染した帰国者
③帰国者の感染率は、入国制限日直前まで指数関数的に増加
④感染5日後に、80%の確率(R=0.8)で2次感染が起こるものとする
注1 人数には3月初めの感染者数50人の「ゲタ」を履かせています
注2 R=0.8の場合、2次感染者は0.8人、3次は0.8×0.8=0.64人…となり、結局5人が感染する→現実の感染者数とほぼ一致

  • 日本ではベースとして(自粛しなくても)Rt=0.8でなにも対策しなくても感染拡大はしない。
  • 第1波は武漢からの「輸入コロナ」、第2波は欧州からの「輸入コロナ」からもたらされて、見かけ上Rtが1を超える時期があるが、感染源の供給が断たれる(海外渡航禁止)と、もともとRt=0.8なので自然減していく。
  • http://biccobeat.com/2020/05/01/covid-vs-influ/ で指摘したが2009年新型インフルエンザと今回の新型コロナは非常に似た経過をたどっており、2009年新型インフルエンザも日本国内においてはRt<1だった可能性が高い。(舛添元厚労大臣が自慢することでもない。)

(2020/05/06記)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする