気温が高いと豪雨になりやすい?

今日は時事ネタというか、科学ネタというか。一応、キャッチコピーは「科学に強いBICCO BEAT」なので。
記録的な暑さが続いているため、一雨降って涼しくならんかとも思うわけですが、今度は豪雨になるリスクも高くなるのでは?という話です。

雨とは上空で起こる空気中に含まれる水分の結露なんだけど、上のグラフで示したように飽和水蒸気量は指数関数的に温度が上がるにつれ大きくなります。飽和水蒸気量というのは空気が水を気体として含有できる限界の量のことをいいます。それ以上は含有できずに液体化してしまいます。単位としては1m3あたりのグラム数で表されます。ちなみに日常的によく使う湿度とはこの飽和水蒸気量に対する割合のことです。さらに余談ですが湿度100%では洗濯物は絶対に乾きません。洗濯物に付着する水分が蒸発する余地がまったくないからです。

話を戻すとグラフでみると例えば40℃で飽和していた水蒸気が10℃冷やされて30℃になると飽和水蒸気量の差である1m3あたり約20gの水が結露します(緑の矢印)。これが10℃上がって50℃から40℃の温度降下になると約30gの水が結露します(赤の矢印)。
つまり温度が高くなれば高くなるほど、同じ温度降下に対する結露量が大きくなるということです。

実際の気象のことは、わたくしはよくわかりませんが、原理的には気温が上がると雨の量も増えるということは言えると思います。

(2018/07/20記)

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