初めてアート・リンゼイを聴いたのは、ラウンジ・リザーズの1stアルバムだった。(リアルタイムではない。1985年ごろ。高一)
ギターがクレジットされているけど、どこにギターの音があるのか、わからなかった。よく聴いてみたら、キャンキャンキョンキョン鳴っているのがギターだとわかった。
岡本太郎ではないが「なんだ?これは!?」という音だった。昆虫っぽいというのか、これほど無機的な音はないであろうというような音だった。
ハードなギターというと歪ませてサスティーンきかせてという先入観があったから、こんなやり方があるのかと衝撃を受けた。
そしてすぐに、12弦ギター(Aria Pro)を買って、キーボードアンプに直つなぎして、ノンチューニングでかきむしっていた。ピックも使わずに指でかきむしっていたから盛り上がって指が傷だらけになったり。
この感覚が、ぼくの音楽の初期衝動だったりもする。
(2019/02/19記)