「燃えよドラゴンズ」分析(追悼:高木守道)

名古屋で生まれて、中日新聞と赤だしとお笑いマンガ道場で育った人間なので、ドラゴンズに対しては消したくても消し去れないなんともいえない愛着がある。

一番有名なオリジナル・バージョン2番の歌詞から。

1番高木が塁に出て
2番谷木が送りバント

の谷木のくだり

  • 谷木の地味さ
  • 送りバントの堅実さ
  • “オックリバントー”の字余り加減、語感

が相まって、哀感が醸し出されている。
(後のバージョンは送りバントからヒットエンドランに変わっているが”ヒットーエンドーラン”の字余り加減も素敵)

それからオリジナル・バージョン4番の歌詞から。

星野仙一強気の勝負
松本 渋谷のミラクル投法
鈴木 竹田の快速球
三沢も稲葉も水谷も
いいぞ がんばれ ドラゴンズ
燃えよ ドラゴンズ!

“三沢も稲葉も水谷もー”の十把一絡げ具合、ぞんざいな感じ、いったいこの歌詞は誰が考えたんだろう。
中日新聞の偉いさんたちが、酒でも飲みながら、「あいつも入れといたらんと、かわぇゃーそーだし、角が立つで」とかいって作ったとしか思えない。

最後にコード進行分析。オリジナルのキーを知らないのでわかりやすく、Cマイナーとする。(3段目がサビ)

Cm E♭|Fm G|Fm Cm|G
Cm |Fm |Cm |G
Cm E♭|Fm G|Cm G |Cm

2箇所パッシングコード的にE♭(Cmの代理コード)が使われているだけで、あとは主要3和音のみのシンプルな曲となっている。

(2020/01/25記)

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