サラリーマンが会社に対して使える唯一のカード。辞めること。
とくに、労働市場の流動性が少ない日本では転職のデメリットが大きく、どうしても雇う側が有利になる。
その関係性の中で、賃労働者が、資本家に拮抗しようとするならば、いつでも辞める覚悟があるという意思表示をしておくしかない。
江戸時代、藩士が切腹をカードに殿様と緊張関係となる。腹切る覚悟のある人間を(まともな殿様であれば)無碍にはできない。それに近い感覚。
いつでも腹を切る覚悟ができている。
いつでも会社を辞める覚悟ができている。
腹切りたがり。
会社辞めたがり。
労使関係の中で、いい労働条件を引き出そうなどというセコイことを言いたいわけではない。
個人の尊厳を保つための方法論として言っている。
そのためには
- ある程度の貯金を持っておく
- 借金をしない
ことに尽きる。
(2019/07/26記)