「男・わたし文化」へのささやかな抵抗

社会に出て働くようになると、男でも、かしこまった場所では、一人称として「わたし」を使う人が多い。

個人的な感性であるが、どうにもこれに、なじめないし、自分では「わたし」と言えない。例えば、小学生の男子が間違って、「わたし」などと言おうものなら、女、女と冷やかされそうなものだが、それが大人になるとどうして、こう自然に使えるようになるのだ。

なので、仕方なく、かしこまった場所では「わたくし」を使っている。それと、メールで、「私」と書くと「わたくし」のつもりでも、「わたし」と読まれてしまうので、ひらがなで「わたくし」と書いている。

どうでもいいことではあるが、こうしてわたくしは「男・わたし文化」へ、ささやかな抵抗をしている。

(2019/04/19記)

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