音楽アルバムについて考えていること

  • 音楽アルバムという形式は、以前はパッケージ(アナログレコード、CD)として流通するしかなかったため、そのパッケージの容量(時間)からの要請でできたもの。
  • 現在のネット配信の時代は、曲単位でもいいし、無限に長いアルバムでも作ろうと思えば作れる。
  • アルバムとして流れがあるのはわかるが(例えば、マーヴィン・ゲイのアルバム『What’s Goin’ On』の前半は、この流れ以外考えられないし、この曲順で律義に聴くことで感動が押し寄せてくる)、基本的にはなんの関係もない1曲、1曲の集積が1枚のアルバムと考えている。
  • ネット配信の時代にアルバムという必然性はないと思っているし、現実問題、忙しい現代人が腰を据えて昔ながらのアルバムを1枚聴くというのはかなりハードルの高いことだと考える。
  • 作り手としても、聴き手としても、壮大なコンセプトアルバムみたいなのは趣味に合わないし、1曲の、もっと極端に言えば瞬間の音響にスポットを当てていきたい。
  • コンセプトアルバムのコンセプトという頭で考える部分が、音楽の即物的気持ちよさと相反しているように感じる。
  • 本ブログでも基本的には曲単位で紹介していきたい。
  • 自分の音楽についても曲単位でいいと思っているが、アルバムにかわる全体像を提示するやりかたは現在考えている。これについては後日また書きたい。

(2018/08/07記)

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