「天才たちの日課」という本より。
チャイコフスキーが次のように言っている。
言葉でうまく説明できないが、中心となるアイデアが現れて、それがはっきりした形をとりはじめるときは、このうえない幸福感に包まれる。
すべてを忘れて、ほとんど気が触れたようになる。体のなかにあるすべてのものが身もだえして震えだし、下書きをするのも間に合わないくらい、次々とアイデアがあふれてくる。
ぼくも、気が触れたようにまではならないが、この気持ちはよくわかるし、それが至福の時間であることは間違いない。
(2020/07/10記)