10歳頃から「無」(というか死)を考えているが、どうしても「無」を直観的に理解することができない。人間という「有」が包括的(「有」の延長線上)に「無」を捉えようとしてしまう。「無」はただ「無」なんだろうけど。
数学のゼロのように連続的なものとしてしか考えることができない。
数学のゼロの概念が「無」を理解することを妨げているような気もする。
さらに言えば数直線上のマイナスがゼロをプラスマイナスの通過点であるような錯覚をおこさせる。
一度も存在していないものを無と考えることはできる。無いものは無い、というだけ。しかし、有るものが無くなるという不連続な経過がわからない。断崖絶壁のような断絶があるとしか言いようがない。
(2020/03/05記)