毎度のことながら都知事選にけったいな候補者がでている。
(今回はマック赤坂が地方議員に当選してしまって出ていないのがさびしい)
藤岡利充著「泡沫候補」から、巻末対談の川上量生氏の一文を抜き書き。
「まあ程度の差こそあれ、人間が追い求めていることの大半は、いかにどうでもいいかということ。そして、ほとんどのものは、「勘違い」から成り立っているかっていうことですよね。泡沫候補者は、その勘違いが成立しないから特異な存在として浮き彫りになって見えるだけで、勘違いが成立してうまくいってる人だっていると思うんですよね。社会っていうのは大体そうなんだよ、ということを見せてくれた作品だと思います。」
自分にしたって、選挙には出ないが、一銭にもならない音楽などというものにかまけて、一般的な社会生活を捨て去りつつあるということで、上記引用文でいう勘違いが成立していない事例であるわけだが、だからこそ、泡沫候補者にシンパシーを感じる。
(2020/07/05記)