日本人のノーベル賞受賞者が2000年代から急増している。
研究成果が上がった時期と受賞の時期には20年ぐらいのタイムラグがあるといわれており、それでいくと1980年代以降に成果が上がったということになる。
バブル時代の豊富な資金力が背景にあるとはよくいわれることだが、別の理由を考えてみた。
日本は欧米に比べて高温多湿で、エアコンがなかった時代は、夏のあいだは相当、知的生産性は落ちていたと思われる。エアコンが急速に普及したのが1980年代なので、この時期に年間を通して、研究者はパフォーマンスを維持できるようになったのではないか。
実際、ぼくの経験でも1970年代後半(小学校低学年時代)には自宅にエアコンはあったけど、お客さんが来たときとか、一夏に数回しか使っていなかった記憶がある。もうほとんど神棚状態だった。親父の号令で今日はつけるみたいな。1980年代になってやっと日常的に使い始めたと思う。
そんなことを、この暑い夏に考えてみた。
(2018/07/30記)