結局、集団免疫しかないのか(新型コロナウイルス雑感)

新型コロナウイルスに対し、現状、日本は他国に比べ感染者数も死亡者数も増加率は緩やかで、よくコントロールされているということだが、素人が素直に考えると、見通しはたたない。

WHOによると新型コロナウイルスの基本再生産数は1.4~2.5。基本再生産数とは感染者1人が平均して何人にうつすかを意味する指標で、わたくしの理解としては、対策なしのノーガード戦法で臨んだ場合の潜在的な感染力と考えている。

一方、対策をとった場合の実際の再生産数(実効再生産数)は、日本は、自粛がよく効いていて、政府の専門家会議によると1前後で推移しているらしい。実際、毎日の新規感染者数は、3月はじめに増えた(累積数カーブの傾きが大きくなっている)が、それ以後は、傾向として指数関数的ではない。

  • 基本再生産数1.4~2.5(WHOの推定)
  • 実効再生産数1.0(専門家会議の推定)

ところで、もう一段自粛をがんばって、再生産数を1以下にすれば、封じ込められるわけだが、まだ世界にはいるので、鎖国しないといけなくなる。

そういうわけで、2つの道がある。

  • 感染者0までもっていって完全封じ込めしたうえで、世界が封じ込めを達成するまで鎖国
  • 感染スピードはコントロールするとして閾値まで甘受する

後者をとらざるをえないと思う。

(2020/03/19記)

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