15年ぐらい前だったと思うが、大阪フェスティバルホールでのジョアン・ジルベルトのコンサートに行ったことがある。
ジョアンのギターと歌のみというシンプルなものだった。(ギターと歌って、要は弾き語りなんだけど、ボサノヴァの弾き語りというのは、言葉として違和感がある)
演奏は素晴らしかったが、ジョアンが大幅遅刻したのが印象に残っている。
開演から30分ぐらいしても、始まる気配がない。
そして、場内アナウンスで
「ただいま演奏者が会場に向かっているとの一報が入りました」
とアナウンスされると、会場がドッと沸く。どうも常習犯で毎度のことであったらしい。(ブラジル人としては普通のことかも知れない)
結局、1時間ぐらい遅れて、コンサートは始まった。
それと何やら演奏の途中での瞑想タイムも意味不明だった。休憩なのかなんなのかわからないが、10分ぐらいだったか、目をつぶってじっとしている。
大くくりで考えると、遅刻も瞑想タイムも演出の一環として感じられ、非常に印象に残ったコンサートであった。
(2019/07/09記)