日本の科学教育の敗北/リュミエリーナ レプロナイザーなるドライヤー

美容院で、いつも切ってもらっている美容師さんが、髪の毛を乾かしながら、このドライヤー(表題のドライヤー)がすごくいいんですよ、さかんに言ってくる。(リンクはあえて貼らない)

値段が25000円とか、高いのになると40000円だとか。どう見ても1/10ぐらいの価値しかないと思うんだけど。
で、目の前にラミネート加工された宣伝の紙があったので読んでみると、カルト的な怪しさ満載だった。

なにやら特殊なセラミックスを使っていて
量子?
バイオプログラミング?
水和水?
科学用語がちりばめられているけれど、言っている意味がまったくわからない。

美容師さんに
「ぼく、実は、大学でセラミックスの研究をやっているものですが、言っていることが、奇想天外すぎて、まったく理解できません」
とやんわりインチキだよと伝えてみたが、まったくこちらの真意は伝わっていなかった。

水素水のときにも思ったことだが、こんなあからさまな疑似科学的なものが、けっこう売れている(美容師さんがそう言っていた)のは大げさに言えば、日本の科学教育の敗北でもある。

(2018/10/31記)

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